初めての雪山「長七郎山」ハイク         95年1月7日(土)  晴れ

      覚満淵……鳥居峠……小沼平……長七郎山……小沼……八丁峠……大洞
       11:15   11:45    12:20   12:55-13:35   14:00    14:10    14:35


 95年の初登山は比較的簡単に登れ、雪山の気分が味わえる赤城の長七郎山とした。赤城有料道路(1月1日から無料となっていた。ずっと無料なのかな?)は標高1100m付近からチェーン装着が必要かなと思えるくらいの雪だったが、車も少なく未装着でユックリズムで走行。無事登山口の「赤城公園ビジターセンター」に到着。ここにはスキー場があり、家族連れがスキーを楽しんでいた。(私もここでスキーを覚えました)

 大沼はまだ一部が凍ってないため名物のワカサギ釣りはまだダメみたいでした。高層湿原の覚満淵の木道を通り鳥居峠に向かう。初めての雪道歩きで、靴底に雪がくっつき、木道の上でつるりつるりと転倒しそうになるが無事通過、鳥居峠に到着。眼下に眺める覚満淵と大沼が綺麗だ。

 鳥居峠から関東ふれあいの道と思われる兎か狐の足跡以外何もないところを歩く。膝まで雪に埋もれて歩くのは子供の時以来だ。サクッサクッザクッザク…ズボッ、ウワー雪に足を取られて転倒。たっくんと一緒に雪と戯れて遊ぶ。暑い、ジャンバーを脱ぐ。手袋も用意していたが不要だった。空は青空、雪の結晶が太陽にキラキラと輝いている。ほどなく小沼平に到着、分岐を左に進む。

 だーれも歩いていない。遠くに見える浅間山が美しい。たっくんと記念撮影。雪のない時に一度登ったことがあるので安心していたが、雪が積もるとこんなに変化するのか、道がわからない。何となく登山道と思える稜線を歩く。時には股下迄埋もれる。寒くはないが、足をあげるのに疲れる。たっくんも疲れたのかペースがおちる。何とか頂上の方向が望めるので、登山道を気にせず歩きやすいところを慎重に選んで歩く。頂上まであとわずか、見えた〜

 突然たっくんが元気になり、ズボッ、ズボッと埋まりながらも走り出す。「やった〜、いっちば〜ん」また、いつものごとく先を越されてしまった。残念。意外や頂上は雪が少ない、日当たりが良いせいだろうか。黒土が霜柱で盛り上がっている。遠くに真っ白な谷川連峰、浅間山、その他の山々がすばらしい。眼下の大沼や小沼の氷が太陽に輝いている。眼前にど〜んと構えた地蔵岳も絵になるなあ。

 おっと、景色に見とれて忘れるところだった。シュパッ、グイグイッと缶ビールを流し込む。う〜ん、うまい。寒くてもこれが一番だ。セブンイレブンで買ったおにぎりもこんな気分で食べると本当にうまい。さあ、元気に下山開始だ。

 荒山を前方に見て沼尻を目指す。登山道は相変わらず雪で分かりづらいが、道々にある赤や青のテープが心強い。小沼に到着。湖畔を歩く予定であったが、氷が張っていたので湖の真ん中をさっそうと横切る。中程は、スケート場になっていたが、客は居ない。仮設テントの受け付けでは店の人がのんびりと火鉢で暖をとっていた。遠くの氷上では家族連れがスキーで楽しんでいた。ふ〜んあんな遊び方もあるのかと感心する。ツルッ、スッテーン……いてえ、よく滑るなあ。転んだままで、しばらく仰向けにねっころがり雲の流れを眺める。静かでいい気持ちだ。

 小沼から八丁峠?と思われるところから駐車場を目指そうとしたが、何故か危ないので通行禁止との柵、見るとテントで覆われた工事の材料みたいのがある。どうみても危なくなさそうであり、構わず進む。程なくスキー場が見えてきた。すみの方の吹き溜まりでは、子供たちが雪でかまくらもどきを作ってはしゃいでいる。このころから空が暗くなり、チラホラと雪が………それもつかの間だった。

 無線で家で待っている妻に無事下山を連絡、帰路につく

 初めての雪山登山(というよりハイキングかな)、誰にも会わず少し不安であったが走行距離が短く、天候にも恵まれ楽しい一時であった。今度はどこにしようかな?