初冠雪の赤城鍋割山ハイク
起きてみると快晴である。窓から見える赤城の山並みの稜線がくっきりと浮かんで見える。んっ、何となく白っぽいぞ。双眼鏡で確かめる。冠雪みたいだなあ。これはもう登るしかない。早くも頂上から眺める景色が心に浮かぶ。早速妻に声をかけ了解を取る。 たっくんは予定(友達とファミコン?)があるそうで今回はパス。で、久しぶりの夫婦水入らずの登山となった。
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登った日 94年11月23日(水) 快晴
山 名 赤城山鍋割山 (1332m)
経 路 箕輪登山口……荒山高原……鍋割山……荒山高原……登山口
11:40 12:15-20 13:00-45 14:15 14:40
同行者 弘子
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日光いろは坂みたいな曲がりくねった道を快適に走行し登山口までもう少しのカーブで、がが〜ん、何とセンターラインを大きくはみ出したバイクが正面に大きくクローズアップ「キキッー」と急ブレーキ。バイクは車の約30cm手前で横倒しに転倒。幸い怪我もなく(バイクはかなりのダメージだが、走行には異常無し)ほっと胸をなで下ろしお互い安全運転を誓って気を取り直し登山口に到着。
昨夜の雨で、赤城山は初冠雪。登山口付近は雪は無いものの、ミズナラや白樺樹林の中を、落ち葉を踏みしめ歩いていると日陰の部分には雪が積もっている。木立の間から射す太陽の光でキラキラと宝石みたいに輝いている。綺麗だ。が、足下は融けだした雪で落ち葉のないところはぐっちゃぐちゃである。登山靴は早くも真っ黒けだ。約35分で広々とした荒山高原に到着。数人が休憩していた。特に中年夫婦の二人連れが印象に残った。山への慣れ、経験をひとめで感じさせる風格、洗練された格好が爽やかであった。
さあ、頂上めざして出発だ。約10分程して暑くなってきたのでセーターを脱いだ。数分して何となく景色がぼんやりしているのに気づいた。何と、セーターを脱いだ時メガネを忘れてしまった事に気付いた。慌てて約100m程を取りに戻る。眼下には広大な景色が見える。やはり、メガネは大切だ。
暫く快適な尾根歩きが続く。左右に雄大な山々が見える。武尊山、谷川、妙義、榛名、尾瀬、日光等360度の絶好の展望だ。途中の案内板では関東平野の地名を記入した展望板があった。残念ながら富士山は確認できなかった。「パシャ、パシャ」と360度ぐるっと記念撮影。帰っての山名確認が楽しみだ
頂上だ。といっても、ずっと尾根歩きの為か「やった〜やっと頂上だ」といった感じは残念ながら味わえなかった。でも、何といっても頂上だ。約20人位の人たちが思い思いに弁当を広げくつろいでいる。ただ、じっとしていると寒い、寒い。双眼鏡で伊勢崎市のわが家を確認するが、どうしても見つけることが出来なかった。豆粒みたいにしか見えず諦めた。家からは山頂が見えるので、密かに期待していたのだが……
夜景や満天の星空も綺麗だろうなあ、今度はテント泊でもしてみたいなあと思いなが同じコースを下山。時々ビューッと吹く風が冬の到来を告げている様であった。鍋割山は登山道も整備されており気軽に登れる山である。紅葉の時期も良いが、つつじ満開の時期にも訪れたい山である。帰宅して、泥にまみれた登山靴を洗いながら次はどこに登ろうかと思いを巡らせつつ楽しい一日は終わった。
