赤城山
長七郎山〜地蔵岳スノーハイク

赤城道路から地蔵岳を望む

【登山日】 2002年1月4日(金)晴れ
【山  名】 上毛三山 赤城・長七郎山(1,579m)、 地蔵岳(1,674m) 
【メンバー 】  単独
【行  程】 小沼畔P…長七郎山…小沼…八丁峠…地蔵岳…小沼畔駐車場
        1040  1120-1135       1208 1240-1315   1345
【地  図】 1/25,000図  赤城山


 やっぱり群馬県人としては、年の初めの山は赤城山だよね。(もっとも初日の出は浅間隠山に浮気したけど…)ということで、赤城山をめざした。実は先日の雪で我が家の窓から白く冠雪した赤城山が見えたんです。正月は雪が降ったら赤城山です。でも、正月の食っちゃ寝で身体がなまり気味(^_^;)

 最高峰の黒桧岳は遠慮して、気軽なスノーハイクを楽しむことにした。
荒山の登山口である箕輪駐車場あたりから道路は真っ白です。テカテカに凍ったところもある。しかしスタッドレスが小気味よく効いて順調にヘヤピンカーブを走る。途中見上ると真っ白な樹氷に輝く地蔵岳があった。
雪化粧の黒桧山
道路から望む黒桧山
いやあ、凄い。少し進むと今度は同じく真っ白な黒桧山から駒ヶ岳の稜線が美しい。一瞬、こっちにしようかなと思ったが、黒桧は又にとっておこうと予定通り小沼へ向かう。

 大沼では赤城山の風物詩、湖上のワカサギ釣りを楽しむ人々が多い。今日は陽気も良いので、まだ厳冬期のキビキビした雰囲気は伝わってこなかった。小沼も真っ白に凍結している。登山道を確認すると数組の足跡があった。積雪は思ったほど無かったが、スノーシューは持っていくことにしよう。

 湖畔の左手にある登山道を歩き、鳥居峠からの道と合流し少し進み汗ばんだところで、袈裟丸方面の景色が見えた。空気が澄んでくっきりと見える。山頂からの光景が楽しみだ。
袈裟丸方面の眺め
中腹から望む袈裟丸連峰
 フリースを脱いでいると、単独の男性が下ってきた。「いやあ、いい眺めですね。この先はちょっと雪が多いですよ」と言う。それならとスノーシューを装着する。今日は使う事がないかとちょっと残念に思っていたが、ふっふっふ、思わず顔がほころぶ。山頂手前の稜線に出ると、そこそこの積雪だ。先行者は坪足で歩いている。そのトレースをスノーシューで歩いて見る。なかなか快適だ。でもせっかくだからトレースのないところを選んで歩く。

 山頂に到着。単独の男性が、のんびりと景色を堪能していた。筑波山も見えたよ。そして地蔵岳、黒桧など赤城の山々はもちろん、谷川や上州武尊方面が綺麗に見える。富士山は…あったあった、ちょっともやっとしているが今年初の富士山だ。やったね。
 山頂は風で飛ばされたのか、雪はほとんどなかった。もう少し降ってくれると更に楽しみが増すんだが…

地蔵岳山頂から望む(左が地蔵、そして大沼の奥に谷川から上州武尊)

ここで仕事の電話が入る。携帯って便利だなあ…でもねえ(^_^;)
さあ、地蔵岳をめざそう。この山頂からは見えない谷川方面の白き峰々が待っている。下りのコースは誰もあるいていない。

 純白に輝く雪面に足跡をつけるのは何か悪い気がする。でもしょうがないよね。又雪が降れば元に戻るだろうから、今日はしっかり新雪を楽しませてもらおうか
小沼への下り ころころと雪玉が転がった 赤城の仙人登場(^_^;)
写真を撮ろうと立ち止まったら、雪玉がころころと転げていった。う〜ん、面白いけど抜け駆けしちゃってゆるせん(^_^;)

そして小沼に到着。この時期ならではの楽しみ。湖上横断です。もう少し遅い時期だったらこの沼の上で車が走り回ってるんですが、今日は我が輩の天下。だ〜れも歩いていない。まさか割れること無いよね。大沼だって凍ってるんだから…なんて思いながらもちょっとへっぴり腰で横断しました(^_^;)
木々の陰が素敵です
小沼です。へっぴり腰で横断
 無事小沼横断を終え一旦道路に出て八丁峠の地蔵岳登山口へ向かう。家族連れが登山口でそりを楽しんでいた。

 登りはじめは積雪も少なく、所々会談がのぞいている。スノーシューを外すのも面倒なのでそのまま登っていった。スノーシューを履いているとやはり、雪のある方へと吸い寄せられる。吹き溜まりは股下くらいまであるところもあり面白い。でも殆どが、踏み固められた登山道だ。こっちの方は今日、多くの人が登っている雰囲気だ。

登山口から地蔵岳を望む

地蔵岳山頂の樹氷地蔵岳から望む大沼と黒桧山最後の方はジグザグの登りとなり、以外と短時間でアンテナの林立する山頂に到着した。
思った通りの好展望が開ける。谷川岳の山頂も日が当たっていたが、少しずつガスがかかってきたようだ。富士山は目を懲らすが、もやが濃くなってきたようで見つけることができなかった。アンテナがなかったら最高の山頂なんだろうけどね。まあ、文明の発展のためにはしょうがないか(^_^;)
 低い木々の樹氷が綺麗だ。

地蔵岳から望む谷川岳方面
下り道小沼を望むさあ、くだろうか。
下りは同じ道では面白くない。展望台のところから小沼方面に張り出した尾根を歩く。ふかふか雪で気持ちよい。少し下ると笹や藪となるが、雪があるので行けそうな感じだ。強引に下る。積雪時期だからこんなところ歩けるんだよ。楽しいねえと、ひとり小沼を眺めながらご満悦で下る。


下り道
こんなところを下りました。上の方は結構低木があり、かき分けながら進んでいると首筋に枝から落ちた冷たい雪が気持ちよい。下の方は笹藪となる。時々ズルッと転んだりして面白い。そしてわずかで正規の登山道に合流した。
赤城山は気軽に雪を楽しめる楽しい山だった。