鍋割山・荒山 スノーハイク(1,333m  1,572m)

荒山高原より望む荒山山頂

いよいよ赤城山も雪遊びができるようになってきた。伊勢崎市内でも昨夜5cmほどの積雪があり、新雪踏みしめてのスノーハイクや樹氷が楽しめるかと展望の良い鍋割山へと出かけた。

2001年1月21日(日) 晴れ時々曇り  単独
箕輪駐車場…荒山高原…鍋割山…荒山高原……荒山……休憩舎…芝の広場…荒山高原…登山口
 0935           1055-1105  1145  1255-1310  1335   1400    1410    1440

荒山高原手前の登り昨夜の雪は天気予報によればかなりの積雪と言うことだったが期待はずれの5cm位の積雪だ。道路は一部融け初めており、朝の冷え込みでビンビンに凍っている。我が愛車パジェロイオのスタッドレスでもつるんと横滑りし果たして赤城山までたどりつけるのか?不安の中赤城南面道路を走る。こちらの方はまだ積雪があり、凍った道路よりも走りやすく無事箕輪駐車場に着いた。途中みた榛名や妙義方面の山並みは快晴のようであったが、赤城はドンよりの雲の中、時折粉雪も舞う。でも晴れ間がでているし問題ないだろうと登り始める。今日は冷え込みもそこそこだし
新雪だからアイゼンは不要だろうと置いていくことにした。
ところが…
登り初めわずかで新雪に隠れた道は凍結しており、歩きにくい。急な登りはないし、たぶん大丈夫だろう、でも取りに戻った方がいいかな等と思っているうちに展望台への分岐まで辿り着いた。ここからはなだらかな道となる。まあいらないだろうとそのまま進む。
展望の良い尾根 しかし、やはり歩きにくい。登りになると滑らないように足を突っ張るためアキレス腱がピンと張り疲れることこの上ない。積雪はそれほどでもなくザックにくくりつけたスノーシューは今日はただの荷物になるのかなあ…やはりアイゼンの方が良かったかなあといつまでも未練たらたらである。そしてごろごろとした岩の登りとなる。先行者のアイゼンで歩いたトレースの後をたどり荒山高原に到着した。荒山方面は雲で見えない。鍋割方面は青空だ。このあたりは積雪はわずかである。
トラバース気味に登る。眼下には雪で普段と違った町並みが見える。遠く筑波山も見ることができた。尾根にでると吹き溜まりなどは以外と雪が多く、先行者の足跡はズボズボッと歩きにくそうに続いている。やったねスノーシューの出番だと早速着用する。う〜ん快適。ここから山頂までは本来なら谷川方面のすばらしい展望があるのだが、今日は厚い雲に覆われており、子持山方面までしか見えなかった。

雪景色1雪景色2 右手の樹林帯からの風が強いのか、吹きすさぶ粉雪や小さな雪庇状の吹き溜まりは雪の芸術だ。
鍋割山頂には2人の先客。眼下の町がキラキラと輝いている。あのあたりが我が家かなあ…妻に電話する「お〜い、見えるか〜い!」「「なに言ってるの見えるわけないじゃん」とあしらわれた。やっぱりね…



尾根から荒山方面を望む 風も強く寒いのでそうそうに下山開始する。荒山方面の雲はだいぶとれてきたが、風が強く雲の流れが速い。途中数人のグループと行き交った。やはり鍋割は人気の山だなあと感じる。荒山高原まで戻ると荒山方面は更に青空が増していた。やはり上ることにしよう。こちらの方が鍋割よりも雪が多い。先行者がずっと上の方に見える。スノーシューはつけたままで登る。




樹氷 樹林帯の登りからいったん開けたところで一段落、トラバース気味になる。春ならツツジがきれいなところだ。山頂付近のダケカンバが強い風でしなっている。樹氷がきれいだ。時折ぱらぱらと首筋に雪が落ちてきてひんやりする。冷たくていい気持ち…
途中下ってきたおじさんと綺麗だねえと話を交わす。「小屋方面トレースありました?」と聞いたが「いや誰も歩いてないねえ、わしもそちらを降りようと思ったんだがやめた」
とのこと。しめしめ、新雪歩きが楽しめるぞと密かに心の中で喝采した。



荒山山頂 最後に急な登りとなる。雪がない時は岩の間を登るが、今日は白一色の雪に誘われてトレースのないところを登る。以外と雪は深く苦労するが、楽しい苦労である。雪まみれになって山頂に到着。一人のおじさんが「どうしてそんなに雪まみれになったの?」てな感じで見つめていた。もともと荒山山頂はそれほど展望は良くない。ちょっと木立の切れたところから見える地蔵岳方面は雲に見え隠れしている。ここでクリームパンとコーヒーで昼御飯とする。さすがにビールは飲む気になれない。



雪道雪道2 山頂にいたおじさんは荒山高原方面へピストンで下っていった。しばらく小屋方面を眺めていたので、ありゃ、先を越されるかと思ったが…
で、下りは東屋方面とする。誰もあるいていない雪はいつ歩いても気持ちよい。自分の前には道はない。後ろを見れば自分がつけた道だけ…



地蔵岳方面を望む 途中の岩場の展望の良いところから眺める地蔵岳、黒檜方面、雲は相変わらず早く流れている。しばし一休み。先日買い換えたデジカメは動画も少し撮れるので、さっそくこの雲の流れを撮してみた。ふむふむ、いい感じにとれているぞ(この動画は重いので残念ながらお見せできませんが…)

 さて下ろうかと腰を上げたとたんに、ストックがころんと崖下に落ちていった。いやあ、参ったなあ。ちょっと急だなあ、やばいかなあ…とどこかに下れるところはないかなあ、どうしようと周りを見回す。うん、あそこなら降りれそうだと木の枝に捕まりながら回収にいった。距離はわずかだが二回ほどズルッと滑り雪まみれ。これも楽しい思いで…

 上の小屋から下の小屋(芝の広場)まではなだらかな下りである。こちらもトレースはなく口笛吹きながら快適に下る。
下の小屋をすぎたところで2人組にであった。ここから荒山高原まではほんの少しの登り、高原では荒山山頂で出会ったおじさんと再会した。このころ荒山方面はほとんどか快晴状態となっていた。

気軽に歩けて雪を堪能できる、そんな赤城山は素晴らしい。今年もあと何回かスノーシュー持って遊ばせてもらうことにしよう