安蘇 尾出山(993m)
1999年2月20日(土)晴のち曇り
高原山中腹から望む尾出山(真中)歩行時間 約4時間40分(休憩含む)
行 程 送電線下登山口…林道終点…二股分岐…尾出山山頂…高原山…登山口
1220 1255 1355-1455 1555-1630 1700
地 図 1/25,000図 中粕尾
朝目覚めてみると天気がよい。どこか行こう…そうだ、以前から歩きたかった安蘇の鋭峰「尾出山」にしよう。でも今の時間からは…まあ、いいか。状況によっては途中の横根山か古峰原高原にすればと足尾から粕尾峠をめざす。くねくねとした林道は積雪しており結構時間かかってしまった。時間も遅くなったので横根山にしようと思ったが、峠に「有害動物駆除中、立入禁止」の看板つけた軽トラがいた。運転席のおじさんに声をかける「横根山行きたいんだけど…」「う〜ん、今はやばいねえ。絶対駄目っては言えないけど…」、う〜ん無理していって撃たれでもしたら大変である。しょうがない、当初の予定通り尾出山に行くか…これより林道は下り、雪も少なくなってきたのでまあ、安心であった
与州平から寺沢林道へはいる道を見つけきれず、そのまま先まで行っておかしいなあと引き返す。バス停にいたおじさんに道を聞いて林道に入る。舗装されていないでこぼこ道は4WDで走るには楽しかった。そして目的の鉄塔下登山口にようやく到着。数台駐車可能である。すでに12時を過ぎている。まいったなあ…ここからは林道歩き、ピストンなら頑張れば終点迄車で入れそうだが帰路は高原山経由である。ちょっとした広場の終点からいよいよ山道となる。左手にも踏み後がありちょっと迷うが直進する。杉や檜の植林地帯のため作業道があちこちにあり不安だが、沢沿いに登ればよいとのガイドブックを信じて進む。杉林は昼間でも鬱蒼と暗くあまり好きでない。そして雑木林に変わる頃、そろそろ二俣かなあと思うがそれらしきところは見あたらない。
どっちかなあとヒガラやエナガを眺めながらひと休み、前方の瓦
礫の藪の中を見ると赤いテープが、こっちだよ〜と言うようにひらひらしている。地図では雰囲気的には左手に巻くようであったが、まあ、テープもたくさんあり山頂方向はわかっているのでこっちの方が面白そうだと、そのまま瓦礫の藪を直登する。先ほどの杉林と違って気持ちよい雑木林である。快適に登っていたらわずかで稜線にでた。どうも山頂の右手にでたようだ。で、左手に向かうと山頂であった。
山頂は「勝道上人修業第二宿堂跡」の石碑と石祠があった。よくもまあ、こんなところで修業を行ったものだと感心する。標高こそ低いものの昔は交通機関もなく今とは想像もつかないくらい登るのは大変だったんだろうなあ…信仰の力は偉大である。
最近凝っているワインでくつろぎ無線で数局と交信する。後日交信証(QSLカード)が送られて来たとき山行の思い出がよみがえるので楽しみである。
さあもう遅いし下山するかと準備を始めたら目の前に綺麗な小鳥が…ルリビタキであった。気分良くして下山開始。ん?どっちかなあ、ちょっとわかりづらい道にである。念のため磁石をセットする。めざす高原山は見えているが、どちらでも良さそうである。左手の急坂を下るがどうもおかしい。登りなおして右手の道を進む。何となく違った方向に行っているようであるがこの道が正しいようだ。登りでこちらから来たんであれば何と言うこともない道であろうが…
そしてわずかな下りで尾出峠着、間違ってなかったようでほっとする。ここからは積雪で道がわかりにくいが、それらしきところを、わずかな上り下りを繰り返し高原山に到着。何の変哲もない山頂である。時間は遅かったが、せっかくだからと無線で東京の局と交信する。
さあ、寒くなってきた。ここからは鉄塔を目印にただひたすら下る。雪の解けた道はズルズル、ぐちゃぐちゃで始末が悪い。おまけに背の低い檜の枝に付いた雪が登山道の行く手をふさぎ体は雪まみれになってしまった。うっ、冷たい!!こうして尾出山登山は終わった