桐生 根本山(1,119m)   1999年10月31日(日)曇り

紅葉

 先週はあまりにも人の多い那須を歩いたので、今回は静かな山で紅葉を楽しもうと桐生市北端の栃木県境に位置する根本山に出かけた。標高1,000m付近はまさに紅葉の旬であった。藪歩き、雑木林と笹原、そしてちょっぴり鎖場も楽しめた満足の一日でした

 【行 程】 三境山林道分岐…906m…丸岩岳…熊鷹山……根本山……神社…登山口
          0805       0900   0955 1035-1100  1145-1225 1305   1410
 【地 図】 沢入(1/25,000図)


丸岩岳へ 
2年半前に歩いた石鴨から野峰経由で歩こうと取り付きを探すがどうもよく分からない。以前はあまり藪は気にならず、雪のあった時期なのでちょっと強引に登ったが今回はあまり無理をしないことにして三境林道への分岐(不死熊橋の手前)に車を停め丸岩岳経由と変更した。この道は二度下山に使ったことがあり安心して登ることができる。

道はない
川を渡りいきなりの急登。踏み後はほとんどないがひたすら境界杭を頼りに尾根通しに歩く。906mと思われる手前の登りはかなり急だった。木の根っこなどにつかまり四つん這いで登る。あいにくの天気で展望はないが気持ちよい雑木林が続く。ちらほらと紅葉も楽しめるようになってきたがガスでいまいちである。少し雨も降っているのか時折水滴が落ちてくる。

林道に出て聳える崖
何度か上り下りを繰り返しながら徐々に標高を上げる。このあたりの紅葉も見応えがあった。そして一旦林道に出るため、ここで気持ちよい歩きが遮られる。林道を歩くのは面白くない。4m位はありそうな崩れやすい岩の斜面を強引に登りまた笹原を歩く。膝上まである笹でほとんど道は見えない。ズボンが濡れはじめたので雨具の下を着る。今日はグッドタイミングの判断だった。このあと雨具はびっしょりになってしまった。


 

 

丸岩岳山頂展望のない丸岩岳
そしてわずかでなだらかな山頂の丸岩岳に到着。全く山頂の雰囲気はない、展望も全くないが心落ち着くところだ。丸岩岳から熊鷹山迄も気持ちよい笹原の歩き。天気が良ければ小鳥のさえずりが気持ちよいところだが今日は雨宿りしているのであろうかほとんど鳥の声はない。ガスで幻想的な雑木林の歩きもまた良いもんだ。途中根本山から来たという一人の単独行氏と遭遇した。

 

 

熊鷹山山頂にて熊鷹山
いよいよ熊鷹山かというところで朽ちかけた鳥居をくぐる。そして急登を頑張ると真新しい展望台の待ちかまえる山頂だ。
展望台に登ってみるが全く展望はない。しかし天気は回復しそうな雰囲気。ぐるっと見渡すとところどころ紅葉が目を楽しませてくれる。3グループ8人ほどが上ってきたのを潮に根本山をめざす。

 


紅葉根本山への登山道
ここからは人も多そうだし熊除けの鈴を取り外す。ここから根本山までは少しずつ見通しも良くなり紅葉もバッチリだ。特に十二山根本山神社手前やそこを過ぎて四つ辻への巻道を通らず山頂に向かう登りの斜面は見事な紅葉だった。赤い落ち葉の絨毯が素晴らしくしばし佇む。そして山頂着。

 


沢コースから望む錦秋錦秋
三境方面に向かう登山道の脇で御夫婦が休憩していた。散り敷いた黄や赤の落ち葉を眺めてゆとりの一時を過ごす。無線で伊豆大島の三原山移動局と交信する。天気も回復傾向で時折晴れ間さえ見える。さあ、下山開始。四つ辻まで出て沢コースを下る。ここからが今日最高の紅葉を見せてくれた。岩場の尾根の低木も紅葉している。向かいの山肌はまさに錦秋…

 

 

根本山神社根本山神社
鎖場を用心して下り崖上に立つ根本山神社に到着。ゴ〜ンと鐘が山峡にこだまする。いいなあ〜この雰囲気

 



根本沢根本沢
それから沢ぞいにひたすら下る。濡れた岩は滑りやすく疲れた足にはちょっと辛い。ここらあたりの木々の色づきはもう少し先のようだ。
ちょっと油断すると道を間違いやすい。途中丸太橋や岩の上をぽんぽんと何度か沢をわたる。落ちないように注意しよう(^_^;


根本山神社前の紅葉