桐生 根本山(1,119m) 2000年4月30日(日)曇り
根本山にもアカヤシオが咲くらしい。先日は西上州で花を堪能したが、こちらはどうだろうかと久しぶりの中尾根コースを歩いた
【行 程】 三境山林道分岐………根本山……根本神社……登山口
1040 1215-1320 1355 1530
【地 図】 沢入(1/25,000図)
根本山は、江戸時代の中期、後期に栄えた山岳信仰の山である。所々にその面影を見せてくれる。中尾根コースは、眼下に桐生市街を遠く望むことができる。また、熊鷹山や、丸岩岳を歩いてこのコースを下る場合、あそこを歩いてきたんだなあと、その長い縦走を思い出し感慨に耽ることができる。
今日はそのコースを登りに使った。途中、檜林のジグザグの登りを汗をかきながら30分も登ると松や雑木の尾根歩きとなる。右手は数年前に歩いたときは植林された檜が小さかったが、だいぶ背が高くなってきた。後何年かすると、疲れをいやしてくれる展望が利かなくなってしまいそうだ。
左手は雑木林で、標高900m位まではアカヤシオが、そのピンクの花を惜しみなく見せてくれた。しかし、山頂が近づくにつれ全く花は見えなくなった。山頂ではまだ堅いつぼみである。見頃まで、あと10日くらいかなあ…
この山は人気が高いのか、山頂では結構多くのグループが話の花を咲かせている。花より団子と、ザックからはお菓子やアルコールが面白いように出てくるグループもあった。
私は三境山方面への尾根を少し進んだ方に陣取り、つぼみを眺めながらささやかに缶ビールで乾杯。こちらの方が西上州より少し寒いのかなあ、開花時期が遅いように感じた。
アカヤシオが咲いていないと言うことは新緑もまだまだである。
団体さんが下った後は静かになったので無線をする。蓼科山頂の局が51で入感していたので交信する。他数局とカード交換を約束する。
山頂移動局と交信するとやはり話が弾む。自分の歩いたことのある山なら、なおさらだ。藤岡のオドケ山山頂の局は、根本山にも登ったことがあるらしい。以外とどこかで出会ってるかもね。花が咲いていれば二子山から宝生山方面に歩いてみようと思ったが、まだ蕾では仕方がない。
天気が少し下り坂、雲が出てきたので下山する。下りは沢コースをのんびり下る。根本山神社までは急な鎖場が続くので注意が必要だ。そして神社着。以前無かった木ハンマーがあったのでゴ〜ンと鐘を突く。この鐘の音、いつも山肌に響き気持ちがよい。
そこから先はアカヤシオもちらほら見えだしてきて気持ちよい。沢沿いに下る。
ミソサザイや、コゲラ、シジュウカラ、カケス、ヤマガラのバードウオッチングも楽しい。中でもミソサザイの小さな体から発せられる澄みきった声は気持ちよい。壊れた木橋、小石をポンポンと飛び越えながら楽しい沢歩きでアカヤシオと新緑を求めての根本山散策は終了した。