桐生 鳴神山(979.8m) 1998年9月19日(土)晴
駒形コース
心洗われる広葉樹林帯が続く。紅葉も綺麗だろうなあ群馬県桐生市の北に位置する「鳴神山」。カッコソウやナルカミスミレで有名ですが、今は時期が違います。秋を見つけにゆったりと歩いてきました
歩行時間 約5時間15分(休憩含む)
行 程 駒形…肩の広場…鳴神山…西峰…タカサシ山…金沢峠…堂場…駒形
1105 1235-45 1250-1350 1355 1450 1515 1620
地 図 1/25,000図 大間々
本当なら笠ケ岳に行
こうと思ってたんですが、八ガ岳山行の疲れもあって近くの低山歩きに変更し
ました。で、朝はゆっくり…あまりゆっくりしてて駒形登山口に付いたのが11時過ぎ(^^;
道の脇に駐車し歩き始める。いやあ、暑い暑い。青空くっきりの良い天気です。最初はコンクリートの道でしたが、わずかで登山口に到着。ここからは杉の樹林帯、そして広葉樹林帯へと樹相を変える緩い登り。蜘蛛の巣が顔にペタリペタリと鬱陶しい。
先日の台風の影響か登山道は荒れており、水の中を歩く所もあった。沢もかなり水量が多く道も不明なところがある。しかし沢沿いで大丈夫だろうと先へ進む。この辺りの広葉樹はまだ全く紅葉の気配はない。
ちょっと疲れた、休むかと座り込むと道ばたに栗の実が…辺りを見渡すと結構落ちている。休憩を忘れて栗拾いに没頭する。時々ボタッと落ちて来たりしていい雰囲気である。秋だなあ…でも登山口に「熊出没注意」とあった看板を思い出し、もしかして熊が栗拾いに来たらやばいなと未練を残し出発する。名前は分からないが大きなキノコもあり、ちょっと急登の登りも快適に歩く。紅葉したら綺麗だろうなあ
展望も殆どないままに肩の広場に到着。「昔雷神上人が住んでいたのがこの山の由来といわれ別名雷神嶽といわれる…」との説明板がある。ここよりわずかの登りで山頂に到着。真っ青だった空は少し雲が多くなり、遠くは靄って見える。360度の展望というが、木立が生長したせいか、背の低い私は石の上に上がらないとよく見えない。それでも、男体山、袈裟丸、皇海山、等日光連山から足尾の山々、妙義山はよく見えた。富士山は残念ながら恥ずかしいのか隠れてしまっている。
誰も登ってこない山頂は静かだ。ビールと鍋焼きうどんでのんびりした昼食をとり、裏の広場から赤柴の方へ降りようかと道を探すが今一よく分からない。で、西岳をめざす。ここは展望はあまり良くないが妙義方面は開けている。神社跡の前から西方面の道があったがよく分からないので、肩の広場へ下り吾妻山への縦走路経由で堂場へ下山と決める。
縦走路は台風の影響か木の枝はや葉っぱ、ドングリ、栗などが落ちており賑やかだ。相当に風が強かったんだろうな…
以前この道は家族で歩いたことがあったが、その時ランニングで下った人も居たなあと思い出す。檜や雑木で展望はないが適当なアップダウンは近辺の人達の格好のトレーニングコースのようだが、今日のような暑い日はちょっと遠慮して居るんであろうか。だ〜れにも出会わない静かな尾根歩きだ。ちょっと怖く感じたのは、動物(熊じゃないだろうが…)の糞があったり、登山道やその脇がグチャグチャと踏み荒らしたような跡がいっぱいあったことである。もしかしたら熊かカモシカか鹿等の動物がドングリ等を拾いに来た証拠ではないだろうか?
そろそろ下山コースの811mピーク(たぶん花台沢の頭…表示はなかった)手前の分岐かなあと注意して歩くが一向にそれらしき道は見あたらない。おかしいなあ…もう少し先かなあと歩いていると石室と神像のあるタカサシ山?についた。
たぶん697mピークであろう。かなり行き過ぎたようだ。しかし地図で金沢峠まで行けばそれほど時間のロス無く堂場へ出れることを確認していたので構わず先へと進む。結構な下りで見上げれば大形山(この山、ガイドブックではたぶん城山?)が見える。その登りの手前で金沢峠で右に下り堂場をめざす。わずか15分ほどで林道の名残のある道に出る。大雨のせいか道は半分程えぐれて水が流れている。
道路のそばには沢山の古タイヤが山積みされている(たぶん不法投棄では無かろうか、管理者等の表示も全く見あたらない)自然に帰らない物質をこんな山に放置するとは何事かと怒っても私にはどうすることもできない。困ったものだ。せいぜいタイヤが発火して山火事にならないことを祈るだけである。それから林道、車道と続き堂場に出て結構な登りの車道で駒形に着いた。
縦走路では予定のコースを下山することは出来なかったが対して時間は変わらなかったのでまあ、良しとしよう。このくらいの低山の紅葉はまだまだ早そうであるが栗など拾いながら歩くには楽しい時期である。でもこのコース、地形図とガイドブック、実際の名前が合ってないのは何故だろうか?疑問である