春うらら、太田金山ハイキング        1995年3月21日(火)  晴れ

 春の日差しに誘われて、太田市の金山に行って来ました。春霞で展望はよくありませんでしたが楽しい一日となりました。
     金龍寺 …あずまや…展望台……金山(新田神社)……金龍寺
     10:35                    11:30          12:10


 暖かくなってきたので3人で弁当もってどこかに行こうとなり、思いついたのが太田の金山でした。たっくんが今年から花粉症になり、また元気良すぎて右手人差し指を骨折しており、最近何処にも出かけていなかったので、軽くハイキング気分が楽しめるところとしました。

 太田金山は、「群馬県の山」によると、関東平野の北端の山城。太平記を忍ぶ歴史の里散策コースと述べられており、低山ながらも興味をそそられた次第です。 市民の憩いの場として親しまれており、いくつかのコースが選べ、各所に案内があり道に迷うことはありません。太田市内より数分で、呑龍様の近くの駐車場のおばさん達の呼び込みをクリアーし、金龍寺近くの市営無料駐車場に車を止め登山開始。

たっくんには低い丘だから全然きつくないよと言ってたんですが、山を眺めて「高い山だなあ、また騙された〜」と攻められましたが、元気に歩き始めました。1.5時間くらいの行程であり、弁当は車において身軽に歩きました。春風に乗って小鳥のさえずりが爽やかに聞こえます。姿も見えますが、残念ながら無知のため鳥名は分かりませんでした。

 すぐにアカマツ林の登りとなります。木道できれいに整備されており歩きやすい。ところどころにマツクイ虫退治中と表示されたビニールに覆われた木片の固まりが目立つ。赤や白の梅の花がきれいだ。程なくあづまやに到着、ちょっと休憩し、眼下に市内を展望する。さあ、出発。数分で椿の花に迎えられ、展望台に到着。ここにも駐車場がある。時間のない人は、ここまで車で来るみたいだ。
 左手に後で遊ぶ「こどもの国」が見える。たくさんの人だろう、楽しそうな歓声がこだましている。約10分位で新田義貞をまつる新田神社のある山頂に到着。山頂手前では工事車両が数台作業している。所々遺構調査中とのことで無惨にも土が掘り返されている。自然保護などどこへやら、公園化してしまうようだ。茶店のおばあさんによると、3年計画で整備が進められているという。大きなケヤキが神社手前に鎮座している。おばあさんに聞いたところ樹齢600年位とのことである。たっくんと2人で大きく腕をつなぎ円周を測る。7mくらいはありそうだ。すごい

 頂上からの展望は良くない。一方向のみ市街が眺められる良い場所があるが茶店の私有地であり勝手に入れない。何か買ってベンチで休憩して展望を楽しんで下さいというような事が書いていた。

 所々に、歴史を語る史跡が目立つ。頂上には歴代の天皇陛下などが座られた石が記念におかれている。「日ノ池」「月ノ池」といった一見風流な名前の池があるが、日ノ池は工事中、月ノ池は雨が少ないせいか澱んでいた。

 下山は左の尾根伝いに岩の多い道を展望台まで下る。ガイドブックによれば赤城、足尾の眺望が素晴らしいとのことだが残念ながら春霞でよく見えなかった。駐車場ではアマ無線局が八木アンテナで430を開局していた。展望台からは同じルートを下る。途中のアカマツ林でパンダそっくりの猫が悠々と歩いていておもしろかった。都会の犬猫と違って交通事故の心配もなく、自然っていいなあと感じた次第である。(突然ですが、都内の地下鉄サリン事件もこんな山中では思いもよらないだろう、もう東京までの遠距離通勤が空しく、また怖くなってきたこの頃である)

 無事下山後、「こどもの国」でちょっと遅いお弁当、ボール投げや、アスレチックでたっくんの遊び相手をして心地よい疲れでリフレッシュした一日が終わった。

 登山と言うにはほど遠い感じだが、低山ながら、季節により梅、桜、ツツジの花々や歴史が偲ばれ家族ハイクにはもってこいの山である。