行道山〜織姫神社縦走 2001年3月11日(日)晴れ
薬師岳より望む日光方面(右端が日光男体山)
来週は八ヶ岳を予定している。遠出はしたくないが山には行きたい。電車でのんびり歩ける山として以前から気にしていた、栃木足利市の行道山の日だまりハイクで寝釈迦に会いに行くことにした
行程 行道山バス停…浄因寺…石尊山…剣ケ峰…両崖山…織姫神社…東武足利市
時間 1000 1030 1100-20 1128 1230 1340
地図 足利北部(1/25,000図)
同行者 単独
東武伊勢崎線、初めて乗りました。めざすは足利市駅です。いつも車で登山口までいくあわただしい山歩き。今日はなぜか車の運転がしたくない気分です。ちょっと近場でのんびり歩きたいなあと計画しました。足利市駅を降りて、「バス乗り場はどこですか?って観光協会の人に尋ねたら親切に教えてくれた。お礼を言って、まだ時間があるのでコンビニに寄ろうと歩き始めたら「ちょっとお兄さん?、はい、ハイキングのパンフレット」と先ほどのお姉さんがわざわざ追いかけてきて持ってきてくれた。いやあ親切な人ですねえ。朝から気分爽やかです。
9時半発の市生活路線バス「やまなみ号」は途中のバス停でお年寄りがのんびりと乗り降りします。何ともゆったりした時間が過ぎ去っていきます。約30分で行道山終点に到着。同じコースをめざす4人が降り立ちました。ここから舗装された道をテクテクと約30分、杉木立となりやがて階段が続く参道となります。
道路の終点に駐車場があり10台以上は停められます
参道の脇には沢山の苔むした石仏が鎮座している。一汗かいた頃浄因寺に到着。断崖絶壁に囲まれたお寺だ。更に急坂を登りきると、小さな寝釈迦がのんびりと横たわっている展望の良いところに到着。こんなところでのんびりとおひるねできるお釈迦様は幸せだ。そして緩やかな明るい樹林帯の道をわずかで峠を分岐し、ひと頑張りで石尊山に到着。一気に展望が広がる。日光男体山方面の積雪した展望にみな見とれている。浅間山や赤城、妙義、榛名も眺めることができた。一人のおばさんが「あっ、富士山だ」と指さしている。今日は見えないと思っていたが、目を凝らすとさすがに富士山だ。やったね(^O^)
暖かい日射しを受け、日光男体山方面をスケッチする。春だなあ…ここからは一旦下りわずか登って剣が峯に到着。一人のおばさんがくつろいでいた「気持ちよい風ですねえ」と声をかける。そして一旦急な下りで林道に出る。林道を右に進み展望の良い広い駐車場の手前から山道を少し下ると大岩毘沙門天に到着。御神木といわれる大きな杉の木がそびえ立つ。10人くらいのグループが一休みしていた。パンフレットによると「日本三大毘沙門のひとつ」らしいが「ふ〜ん…」と言った感じだ。
三大毘沙門天とは「奈良の信貴山、京都の鞍馬山、足利の大岩山」を言うらしい。毎年大晦日の夜、お互いに悪口を言い合う奇祭「悪態まつり」が催される…パンフレットより借用…悪態まつり、ちょっと興味ありますね。
さて、あまり感動しなかった毘沙門天の横からまた山道に戻り、小さな上り下りで両崖山をめざす。このあたり以外と疲れる。木の階段が長く続くと「ふ〜っ」とため息が出る。前方に10人ほどのグループをわずかの登りで追い越すと、にぎやかな両崖山山頂に到着。このあたりになると織姫公園の方から来た人たちの方が多いようだ。タブノキという自生林は天然記念物に指定されているそうだ。こんなところに城を構えて毎日展望良かったろうなあ…
城跡には見えないがここはれっきとした「足利太夫成行が築城したと言われる足利城跡」である。耳を澄ませば戦国時代の戦のざわめきでも聞こえるかと思ったが、聞こえてくるのは、平和な日本の中高年登山者の笑い声ばかりだった。穏やかな日曜日の一日、のんびりハイキングを楽しめるっていいなあ…
さて、樹林帯から解放されて岩混じりの広い道になると低山でも山歩きの雰囲気がぐっと感じられる。それもつかの間、足利の町が眼下に見えてきた。木でできた立派な展望台からは日光男体山が最後に顔をのぞかせてくれた。
織姫神社まではほんのわずか、梅の香りを感じながら神社の階段を下り、東武足利市駅まで約20分、のんびりと渡良瀬川を眺めながら歩いた。
やはり電車の山歩きってのんびりした気分になりますね。伊勢崎駅で降りると妻が迎えに来ていた。
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足利市のホームページへ…行道山や深高山、仙人ガ岳のハイキングガイドが参考になります