足尾 赤倉山 (1,442m)            1999年10月17日(日)晴れ

以前中倉山を歩いたとき気になっていた赤倉山、鹿一頭に出会っただけの静かすぎるほどの山歩きができました。このコース、登山道は整備されておらず、ガスったり天候の悪いときは歩かない方がよいと思います。また地図は必携です。

 【行 程】 深沢林道終点…赤倉山…1,514m…破線路…雨量計…林道終点
          1015    1150-1240  1330   1355   1455     1515
 【地 図】 中禅寺湖(1/25,000図)


雑木林 渡良瀬渓谷鉄道間藤駅を過ぎ、郵便局の少し先から林道に入る。地図では郵便局の手前から林道に入るようになっているが、郵便局の場所が変わったんだろうか?ちょっとうろうろしてしまった。
この林道、距離は短いが乗用車はちょっと無理のようだ。終点は5、6台は止められるくらいの広場。地元のキノコ狩りの叔父さんがやってきた。今日であったのはこの人だけだ。
左に一旦下り沢をわたって登りはじめる。沢の音が心地よい。雑木林や桧、カラマツと樹相が変わる。40分も歩いたろうか、そろそろ山に入り込み尾根をめざそうかと左手の急登を登る。下山時に気づいたが、登りはじめた地点はちょっと沢より離れたところで、雨量計より                   200m位下の方だった。


赤倉山山頂急登約15分で尾根に出た。ここからは尾根をはずさないようにただ登るのみだ。帰路には使わない予定だが万一のため目印をマーキングしながら進む。少しずつ紅葉が始まっているようだ。気持ちよい雑木林1300m位で左からの尾根と合流する。そしてカラマツと笹が多くなってきたと思ったら突然木にくくりつけられた赤倉山の山名板が目に入った。展望のない山頂だ。西の方にもテープの目印があった。わずか西の方に行くと間藤の村や前日光方面の山を見ることができた。



 

皇海山方面を望む記念に埼玉、神奈川の局と無線交信をして北方面に向かう。本当はビールを飲みたかったが、山頂に着いたとはいえこの先はまだいくつかのピークを登り標高を上げなければならないのだ。山頂までは道はほとんど見あたらなかったが、ここからはわずかながら目印があった。わずかで広々とした笹原の気持ちよい広場だ。ちょっとした水場もある。獣達の憩いの場であろうか。更に北東をめざす。獣道か登山者が歩いたあとか、笹を踏み分けて進む。時々はっとするような紅葉に出会う。西に松木渓谷より立ち上がる中倉山から沢入山、皇海山の山容が見える。この山に登りたくなったのも中倉山に登ったときに眺めた光景が心に残っていたためである。


 ビールが旨い
紅葉と皇海山 北には男体山、その手前に社山から太平山の山並みが懐かしい。こちらから見ると堂々として格好いい山だ。黒檜山へ向かう笹原も気持ち良かったなあと以前歩いたときの思い出がよみがえる。時々目印が無くなるが、天気も良く見通しも良いので地図を片手にひたすら進む。でもガスったりした時は歩かない方が無難だな等と思いながら進む。そして今日の最高ピーク1,514mに到着。男体山の右の方に黒い雲が出てきた。これで今日はもう登りはない。社山の山容に見とれながらビールで乾杯!!

 

社山を望むそして東の方に進路を変え半月峠に向かう破線路に出る。これを右にとりひたすら下る。昔の人はこの峠道を汗をかきかき歩いたんだろうなあ。途中から幅の広い林道に出る。工事中と言うよりほったらかしにされたような荒れようだ。ジグザグに降りる道があるだろうと気を付けて歩いていたが見あたらない。どんどんと林道を下っていたら何か沢を離れていくような感じ。そして思い切り左に曲がるところまで来てしまった。
 間違ったことに気づき地図を確認、戻ってもジグザグ道は見つからないだろうと、200m位戻り、ガレ場の工事中のようなところを沢をめざして強引に下る。途中までは道があったが、最後はガレ場でちょっと苦労して沢に到着。沢をわたりちょっと登り返すと破線路らしいところに出た。ここを沢添いに下る。途中左、右と沢をわたる。このあたり、いつ頃まで使われていたのか、石垣が組まれている。

 ちょっと沢を離れる感じになると、雨量計があった。そして小さな丸太橋を過ぎるとわずかで登るとき山肌に道をとったところが確認できた。これで一安心。20分ほどで林道終点に到着した。
今日歩いたところは足尾銅山の反対側に当たるためか木々はしっかりと生きている。これから紅葉も見頃になりそうだ。赤倉山に登らなくても深沢から半月峠を越え、狸窪をめざすのも面白い山歩きができそうだ。