初日の出です浅間隠山 2002年1月1日(火)晴れ
浅間隠山頂にて 日の出を待つ人々今年こそ初日の出を見に行こう。赤城にしようか、それとも…
雪も少し楽しめて360度の展望、そして朝日に輝く浅間山を満喫しようと2002年は浅間隠山でスタートした。
【メンバー 】 単独
【行 程】 二度上峠登山口…山頂………登山口
0505 0625-0735 0815
【地 図】 浅間隠山(1/25,000図)
ここ数年、大晦日に夜更かししてしまい、初日の出は断念する年が続いた。今年は人生**年の大台になり、日の出を迎えて過ぎし日を思い、来る日に希望を持てるよう是が非でも決行しようと決意した。悲壮な決意にもかかわらず、楽しい大晦日の夜は過ぎていく。紅白歌合戦も終盤になり佳境に入ってきた。国民的行事のこの番組、見逃してなるものぞ!
天気予報は「どうも初日の出は…山沿いは…」と、どうも元気が出ない。う〜ん、どうしようと決意が揺らぐが外に出てみると星が煌々と輝き、月も大晦日を祝うかのように輝いている。目覚ましを2時半にセットし、よ〜し寝るぞ〜。遠くで除夜の鐘が響きおぼろげに新年だなあと感じながら寝てしまった。
何かが夢の中で騒いでいる…。何だろう、こんな気持ちよく寝ているのに…
寝ぼけ眼に映ったのは「ほら時間だよって」無情にも身体を揺する妻の顔。それでもなかなか起きられず3時になってしまった。しかし、一度決めたらやるのが男。起きて天気悪かったらいいなあ…なんて微塵も思いません。期待して窓を開ける。「なんと星が出ている(^_^;)」
やっぱお正月だねえ、3時過ぎでも街の明かりが綺麗だ。赤城山の麓も結構明かりが輝いている。車も、いつもの深夜とは違う光景、横を走る車には宵越しの若い男女が楽しそうに走りを楽しんでいる。そんな車が多く見られた。「街のあかりがあ〜とても綺麗ね、よこはま〜…」等と口ずさみながら二度上峠をめざす。ライトに浮かぶ路面はキラキラと輝いている。積雪は少ないがテカテカに凍結した路面だ。雪道運転の下手な我が輩はスピードを落とし慎重に運転する。途中、あとわずかで側壁に衝突しそうになっている車が変な格好で止まっていた。やったね…
そして峠手前の登山口に到着。数台の車が止まっていた。
登山口付近は積雪はそれほどでもないようだが、途中でアイゼンをつけるのは面倒だし付けていくことにしよう。12本爪アイゼンだ(^_^;)。6本爪持ってくれば良かったなあと悔やんでも遅い。月明かりはあるが樹林帯の中は真っ暗な闇、ヘッドランプよりこちらの方が良かろうと普通のライトを手に持って歩き始める。
寒いだろうとズボン下、長袖の下着、フリースのチョッキと着込んできたが少し歩くと暑くなった。フリースの帽子も暑いなあ…積雪も少ない。石ころのごろごろする登山道はアイゼンでは歩きにくい。しかし、所々凍結しているのでこのまま歩き続ける。時々樹林の間からライトの明かりがチラホラと見える。広々としたカラマツ林のところは月明かりで見通しがよい。ライトを消して夜の歩きを楽しむ。そして少しずつ傾斜がきつくなる。この当たりからアイゼンが役立ってきた。雪のないところもあるが、コチンコチンに凍ったところも多い。爪が小気味よいほど良く効いている。
少し汗ばんできたので帽子を脱ぐ。ああ、気持ちよい。わらび平方面からの道と合流すると平坦な登山道となり少し楽ができる。山頂まではもう少しだ。あまり早く付くと寒いだろうからとゆっくり登る。月が綺麗だ。雲一つない空!を期待していたが、やはり天気予報はまんざら嘘でもなかったようだ。果たして日の出は期待できるだろうか?そして山頂着。10人ほどがすでに到着していた。
既に酔っている人もいる。風もなく穏やかな山頂。も大丈夫かなあ。帽子を脱いでいた我が輩の髪の毛は、汗をかいたままだったからだろうか?。
じっとしているとやはり寒くなる。オーバージャケットを着る。20人ほどになっただろうか、今年の初日の出はいよいよ幕が開かれた。
次第に空がしらみはじめ、雲の間が赤くなってきた。しかし、雲が多く「今年は駄目かなあ…」のムードが漂う。でも、そんなことは問題ではない。
今、ここに集っているみんなは、初日の出を見ようと思い頑張ってここまで登ってきた。その心意気はたとえ日の出が不発に終わろうとも、皆の心には新年を祝い、今年も頑張るぞ〜とそれぞれ心を新たにしているはずだ。でも、そうはいってもねえ、やはり日の出を見たいよ〜
と、突然後ろの方で歓声が上がった。馬が出現したのだ!そういえば今年は、うま年なんだよね。大学生グループのひとりがおもむろにでっかい馬の顔マスクをしていたのだ。一同大笑い、しばらくそのマスの若者は記念撮影のホープとなった(^_^)
気の早い人はもう下ろう等と言っている。ここは辛抱です。上の方は雲もないから、待てば出るんですよ〜
そんな声が聞こえたのか、少しずつ雲の切れ間から暖かそうな太陽が顔を出してきた。日の出前の空が赤くなる雰囲気もいいよねえ。次第に赤くなってくる。そして7時10分。出た〜!!
2002年元旦、待ちに待った日ノ出です。あちこちから歓声が起こる。私も急いで手を合わせ、たくさんの祈りを伝える。宝くじが当たりますように…大晦日に番号言ってけど、まだ確認していないんです。まずはこの願い聞いてくれるかなあ…いいともという声は帰ってこなかった(^_^;)
まずは一件落着。このあとはもう一つの目的、朝日に輝く浅間山を眺めることだ。見回せば谷川連峰、尾瀬方面、そして八が岳方面もくっきりと見えている。もちろん赤城も見えました。富士山はtろ目を凝らしたが確認できなかった。
浅間山が朝日に輝く。今日は噴煙も正月休みか、ちょっと控えめだ。妻に日ノ出だよ〜と伝え下山開始する。お節料理も待っているが、親の権威を示す恒例行事、お年玉の手渡しが待っているのだ。下山はアイゼンの威力絶大。先に下ったアイゼン無しのへっぴり腰の人々を風のように追い抜き登山口へ無事到着した。
10時にはこたつに座っていた。
「明けましておめでとうございます、はいお年玉」
いやあ、頑張って早起きした甲斐があった。気持ちよい2002年はこうしてスタートした。今年も山歩きに仕事に頑張るぞ〜\(^0^)/
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