立山・劔岳その4
真砂ロッジ〜黒部ダム
2000年10月9日(月) 雨のち曇り
ハシゴ谷乗越への登りから剣岳方面
さあ、黒部ダムめざして出発だ。それにしてものっけからハシゴ谷乗越への登りはつらかった(@_@)
10/9 真砂ロッジ…ハシゴ谷乗越…内蔵助平…黒部ダム〜扇沢
0600 0740-0755 1205
急な登り
目覚めるとやはり雨。かなりの雨だ。5時半出発の予定であったがまだ暗くて危ないので6時に変更。若者も起きて撤収を始めている。
雨の中の撤収はイヤな物だ。テントが水を吸って重いことこの上ない。
さて明るくなったし下りましょうと青年と一緒に下る。雨は少し小振りになってきたようだ。わずかで雪渓に出る。
雪渓の反対側に登りつつある人がいた。あそこが取り付きのようだな。
ここから、ハシゴ谷乗越までは苦しい登りが続く。目覚めの悪い朝一番の体にはつらい登りだ。
休み休み登る。振り返れば八ツ峰方面の展望が素晴らしい
急な登りをどうにか過ぎると尾根に出た。やった〜ようやく登り切ったと思いきや長いハシゴ…ふ〜
どうにかクリアーしようやく山肌をトラバース気味に歩くとハシゴ谷乗越に到着。眼下には内蔵助平が広々とした景色を見せてくれる。
急な下り
ここからはしばらく急な下りが続く。急なだけではない。ごろごろとした石の多い下りはとても歩きにくい。加えて雨で濡れた石は滑りやすい。黒部ダムまで延々とこの下りが続く。
もう二度とこの下りは歩きたくないぞっと思わせるに十分なイヤな下りである。でも景色は素晴らしい。赤や黄色の木々の色づき、そして時々ガスが立ちこめると幻想的な景色を醸し出してくれる。
この景色がなかったら、ほんともう歩きたくないぞと叫びたくくなるほどの下りだ。
そしていよいよ黒部川へ
厳しい下りも終わりに近くなった。鎖やハシゴも出てきた。途中一カ所道がわからなくなった。地図を確認。川沿いに間違いないが道がない。道らしきところは少し右手の山肌に登っている。こちらだろうと進むがすぐに道が見えなくなった。う〜ん、困ったなあと見回すと、前方に人が通ったように草がなぎ倒されている。そこを下ると川に出た。いやあ良かったねと一安心。
わずかで黒部川に到着。そそり立つ岩壁に圧倒される。ここから左手に木橋をわたれば憧れの下ノ廊下への道だ。しばし橋の上に寝っころがって岩壁を眺める。雨が顔に当たって心地よい。
ここからダムまで少しその下ノ廊下の雰囲気を味わえるような感じの川沿いを歩く。
黒部ダム
ついに到着。黒部ダム下流だ。豪快に放流される水しぶきに感動。
そしてここから最後の登り。これはマジにきつかった。
ここまで私が先頭で歩いてきたが、ここで青年が先頭に出る。若さを振りまき一気に登ろうとする。いやあ、まだまだ元気が残ってるねえ。私も若い時はあんなに元気があったんだろうなあ…
立山劔の山歩きは終わった。
ダムから扇沢までトロリーバスでもどる。このころ天気も回復し青空が見えてきた。青年を松本駅まで送り帰路に就いた。
カニのタテバイ、ヨコバイにはちょっと期待はずれであったが、スケールの大きな岩場や鎖場、それに紅葉、立山連峰の心地よい縦走と思いで多い山行であった。
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