立山・劔岳その3
劔沢キャンプ場〜真砂ロッジキャンプ場
2000年10月8日(日) 曇り時々晴れ
劔沢雪渓より源治郎尾根方面の紅葉
念願の劔岳を登り終えほっと一息。明日の天気は悪くなりそうだ。今日中に下れるところまで下っておこうと真砂ロッジをめざす。
いやあ、素晴らしい紅葉だった。
今日もこのキャンプ場で泊まり翌日劔沢雪渓を下る予定であった。しかし天気は悪くなりそうである。で、頑張って室堂まで下り、今日の内に扇沢まで戻ろうと計画変更した。
しかし、劔沢雪渓の山肌の紅葉があまりにも美しく見えたので、このまま下山はもったいない。予定通りこのコースにしようと計画を再度修正。先ほど山頂でチンネを一緒に眺めた横浜から来たという若者も一緒に下ることとなった。
劔山荘から劔沢キャンプ場までの登りはわずかだが、岩場を緊張して下ってきた体には以外としんどい。途中小さな池に写る紅葉と山容に見えられ写真を撮る。チングルマの毛が風に揺れいい雰囲気、雪渓方面を見下ろせば、五竜方面の山を背景に紅葉が素晴らしい。
明日は天候が心配なので、今日少しでも下山しようと真砂ロッジまで下ることにした。でもまだまだ時間は充分ある。のんびりと劔の最後の勇姿を眺めながらコーヒーを飲む。いいなあ…
そしてテントを撤収、いよいよ雪渓の下りだ。
最初は右手の夏道を下る。そしてわずかで雪渓上部末端に到着。アイゼンをつけてる人もいるが、これ位の下りなら問題なかろうと面倒くさいので着けないで下る。山肌の紅葉に見とれていたら突然「ズンッ」と鈍い音がいた。雪渓の末端が崩れ落ちた音だった。いやあ、乗っていたら大変なことになるなあとびっくり。
緩やかに見えた雪渓も所々かなり急になってきた。同行の青年はストックもないので下りにくそうだ。案の定何度か
尻餅をついていた。大丈夫?って声をかけたら私もズルっ、コテンと転んでしまった。いやあ、面白い!!
アイゼン着けた方がいいかなあと思いながらもそのまま下る。たぶん他人が見たらへっぴり腰で危なっかしく見えたことだろう。緊張しながら足に力を入れて下ったせいか、雪渓がかなり長く感じた。
紅葉の綺麗な長治郎尾根を過ぎわずかで真砂ロッジが見えてきた。でも見えてからもなかなかつかなかった。くたびれていたせいだろう。
真砂ロッジ
ロッジ手前の雪渓の見える広場にテントを張る(有料)。まだ時間もだいぶあるので紅葉でもスケッチすることにした。色とりどりの山肌、心の中で蓮晴らしい絵ができあがっているんだが、実際は似ても似つかぬ絵となってしまった(^^;
真砂ロッジは衛生電話があった。もちろん携帯はつながらないので家に電話しようかと思ったが3分500円はあほらしいのでやめた(^^;
後はビールを飲んでウイスキー飲んで寝るだけだ。
夜中に雨がばんばん降ってきた。明日はやはり雨かなあ…
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