立山・劔岳その2
劔岳往復
2000年10月8日(日) 曇り時々晴れ
劔沢キャンプ場より望む劔岳
今日は、今回の山行の本命、劔岳に登る。噂に名高い「カニのタテバイ、ヨコバイ」ってどんなところだろうか?
10/8 キャンプ場…一服劔…前劔……劔岳………前劔…一服劔…キャンプ場…真砂ロッジキャンプ場(泊)
0525 0605 0645 0745-0815 0907 1045-1200 1340
朝ですよ〜
夜、隣の人のテントからラジオの天気予報が聞こえていた。どうも天気は下り坂だ。今晩もここでテント泊、そして真砂ロッジへ下る予定であったが、天気次第では室堂へ下ろうと決めた。でちょっと早めに起きてテント内を整理する。
朝食はレトルトの赤飯だ。まだ4時を少しすぎたくらい、外を見るとまだ暗い。早い人はもう劔の登りにかかっている。ヘッドランプの明かりが点々と山肌にうごめいている。
夜が白み始めた頃ライトをつけて出発。剣山荘までは一旦下るが、みちがわかりにくい。途中から鹿島槍方面が明るくなり始める。素晴らしい日の出が見れるかなあと期待したが、雲が多く太陽は顔を見せそうで見せずに終わった。
いやあ絶景
一服劔までは一気に登る。キャンプ場方面の展望が素晴らしい。一服劔からは眼前に前劔がはだかる。一旦下る。以外と岩がごろごろしており歩きにくい。そして今にも転げそうな大岩の左を下る。初めての鎖場だ。
そして鎖場の鎖場
少し渋滞している。見ると鎖場だ。横向きに進んでるからカニのヨコバイかなあ…ヨコバイは下りルートとあったんで,
どうも違うようだ。
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横へのトラバースの鎖場 |
高度感はばっちりだ |
そして登り。ついに渋滞 |
カニのタテバイ |
劔岳は岩と雪の殿堂と言われる。そして頂上直下の「カニのタテバイ」は一般道では本邦一の難所と呼ばれているらしい。垂直の岸壁は高度感ばっちりだ。
そんな前評判のカニのタテバイに興味津々、どんなところだろう?登れるかなあ?渋滞だったらどうしようと不安と期待が…カニのタテバイまでにも沢山の鎖場が出てくる。まさに岩ばかりの山だ。落石に注意しながら登る。そしてついに急峻な岩場、カニのタテバイだ。(ここがカニのタテバイとは後で気づいた次第である。俺ほど岩だらけ、鎖だらけというべきか(^^;
あまりにも怖いよっていう宣伝のため拍子抜けしたきらいもあり気づかなかったこともありますが…)混雑時は長い列ができ渋滞らしいが、まだ時間が早いためかわずかの渋滞である。下から登る人を見上げる。一歩目の足がかりのボルトがちょっと私の足にはあっていない。精一杯のばして登る。後はすいすいと登れた。これも西上州の妙義山などの鎖場で鍛えたおかげかなあ。
上からおじさんが降りてきた。あれっ、こっちじゃなさそうだといってまた登っている。どうも一方通行の下りを見逃したようだ。そしてわずかの登りで念願の山頂だ。
劔岳山頂
富士山も見える。日本海も見える。そしてあっちこっちの山々が見える。快晴とは行かないがまずまずの展望だ。記念撮影の順番待ちだ。立ってると次々にシャッター押してと頼まれる。
チンネ
途中から後になり先になりした二人と、あそこは、ここはと険しい尾根を眺める。漫画の本で知った岩場「チンネ」有名なとこらしい。「おおっ、あれがチンネか」と眺める。こちらから見るとそれほど険しそうに見えないが、沢山の命を呑み込んだ岩なんだろうなあと感慨もひとしおだ。
恐竜の背びれのような八ツ峰、歩いてみたいなあ…
でも険しそう、思うだけした方が身のためだなろうな
カニのヨコバイ
さて下山するか。本日の第二のメイン、カニのヨコバイに到着。落ちればたぶん命はないだろう。しかし、立派なステンレスの鎖としっかりとした足がかりがある。高所恐怖症でない限り問題なく通過できるだろう。しかし油断は禁物。最初の一歩を慎重に繰り出しゆっくり下る。ふ〜っ
押してすぐに長いハシゴ、いやあ、ほんとスケールの大きな岩場だなあ。あとは来た道を忠実に戻る。眼下には雪渓が見える。あそこが今日下る劔沢雪渓だな。紅葉が素晴らしい。
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