かわいそうなブナの木

会津駒ヶ岳にて(2000.6.5)
 ブナの新緑が素敵な会津駒ヶ岳。さわやかな風と木々の香りが初夏をつげます。
でも、こんな痛々しいブナの木を見かけました。
木が小さい時に、リベットで取り付けられたものが、成長に伴いしっかりと食い込んでしまったようです。
木を守り育てる営林局が取り付けたとしたら無神経ですねえ。




図根点見出標と書かれていましたが、手前にある標柱がそれだと思います。
図根点見出標って言葉、初めて聞きましたが何でしょうかね?

図根点について「みそぶう」さんより,次のように教えていただきました
 図根点とは測量に使うための基準点です。山登りする人には1等から4等までの三角点が知られていますが、これらは大変まばらに設置されており、細かな測量をするには遠すぎることや見通しが利かないことがままあります。このため、三角点から三角点までの間は細かな点を途中にいくつももうけて、ジグザグの線で結んであります。この途中の点が図根点です。あまり高度な精度を必要としない地形・地物の測量は、この図根点を基準として角度や高さを測って地図を作ることになります。
ここのは、持ち山の境界や林務区域の測量に使われたと推測しますが、もしかしたら駒ノ小屋や木道施設の設置に使われたのかもしれませんね。見出標は図根点がここにあるよ、という見いだす看板ということでしょうか。ブナは木材としての価値がないから張り付けられちゃったんでしょうね。


みそぶうさん、ありがとうございました

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