八千穂高原 駒出池キャンプ
2000年8月11日〜13日(晴、曇り、雨)
 
以前は年に数回キャンプに行っていたが、ここ数年はとんとご無沙汰、家族をほっぽらかして山歩きばっかりです。中3になる息子が「キャンプ行きたいねえ」とぽつり…夏山はどこに行こうかと思案していたが、この一言で夏山を断念。息子と同じテントで寝るのもこれからそうそうあるものではなかろうし、「良し、久しぶりにキャンプだ!!」と出かけてきました。(娘は仕事で、今回は3人だけでした)

 さて、ではどこに行こうと相談。息子は色々と遊べるところでオートキャンプが良いという。私は静かなキャンプサイトが良い。
息子の言い分ももっともだ。以前良く行った小さな川のあるところや、アスレチックのあるような所では、中3では物足りないだろう。さっそく、るるぶ情報版「
首都圏からのキャンプ場」を購入し物色。
いくつか候補地を選定し電話したが、前日ではオートキャンプはほぼ満員であった。で、「北八が岳・八千穂高原駒出池キャンプ場」に決定した。
 久しぶりのキャンプで、出発間際までばたばたと準備、忘れ物はないか心配だがとりあえず車一杯の荷物を積み込んで出発


 横河〜佐久間はちょっと渋滞しているとのことで、下仁田で上信越道を降り(800円)内山峠経由で国道141号線に入る。八千穂で国道299号線に分岐し、約2.5時間で到着(途中スーパーで食料、アルコール他購入)。
 このあたりはキャンプ場も多いので、念のためいくつかのキャンプ場にオートキャンプが空いてるか電話してみる(携帯は通じます)がどこも一杯。ではここに決めようと管理棟で受付をする。このキャンプ場は広いからだろうが、
一般テントサイトは予約は不要だったのだ

白樺林内のテントサイト 
テント設営で一苦労
駐車場500円、大人3人の二日分で合計8,200円を支払う。池のまわりはすでにテントが張られており、ちょっと離れた第1キャンプサイトに設営する。白樺の樹林帯と芝生で気持ちよいテントサイトだ
久しぶりのテントで勘が戻らない。テントの張り方を思い出せず、ああでもないこうでもないと骨組みをやりかえる。最近の主流はドーム型が多いようだが、我がテントは20年くらい前に購入した屋根型テントである。重いし設営が面倒(というより要領が悪いだけかも…)だ。
しかし、無事設営完了。
さっそくビールで喉を潤す。たっくん(中3息子)は小さな子供にまじって小川で魚取りをしていたが、すぐに飽きてきたのか読書を始めた。
のんびりした一時が過ぎる。でも自然は危険が一杯。まわりには蜂やブヨが飛び回ってます。尺取り虫やはさみ虫?もいます。何か痒いなあと思っていたら、翌日、左のくるぶしあたりがぱんぱんに腫れてずきんずきんとしてきた。たぶん
ブヨに刺されたんでしょう。(14日まだ少し腫れています)

バーベキューバーベキュー
キャンプはなんと言ってもこれ。
極上の牛肉と粗挽きウインナー、アスパラのベーコン巻き、トウモロコシ他。ビールが旨い!!
湖畔に映る花火を眺めながらの楽しい一時です。
テントサイトにほのぼのとした灯りがともります。ランタンや蝋燭の明かり…テレビもない、冷蔵庫もない、クーラーもない、電気もない。日頃の恵まれた生活におさらばして自然を満喫します。
しかし、最後に乾電池のお世話になりました。ランタンのガス
カートリッジが空になり、照明がなくなりました。一瞬焦りました。夜の真っ暗闇には耐えれそうにありません。で、電池式ランタンに変更。こちらの方が灯りに情緒がありませんがやむを得ません。でもテント内では電池式は重宝します。ガス式は火災や酸欠になったら大変です(^^;
たっくんは、久しぶりの自然に興奮したのか、なかなか寝付かれず夜遅くまで本を読んで過ごしていたそうです。私たち夫婦は9時前には寝てしまいました。高原の夜は、知らず知らずの内に寝袋を取りあうほどの寒さでした。

場内を流れる小川で水遊び
朝は小鳥の声でお目覚め
夜が早かったせいか、夜明け前に目が覚めました。夜更かしのたっくんはしばらく起きてきませんでしたが…場内を流れる小川では今日も子供達の元気な声が…でも少しばかり大人に近づいているたっくんは、やはり恥ずかしいのか今日は魚取りは遠慮してます。それに昨日に比べ今日はちょっと寒い感じです。
私は朝のすがすがしい雰囲気の中、湖畔から管理棟付近をスケッチです。池に映る景色が何とも言えず素敵ですが、その光景を描くのは私の腕では無理でした。






マーレットゴルフマレットゴルフ
キャンプ場から麦草峠方面へ、白樺林の綺麗な道を車で10分弱走ります。
18ホール、パー72、
白樺林の気分良いコース。道具とコース使用料で一人400円。親父の権威をかけて勝負です。マレットゴルフは初めての経験、ゲートボールと同じ様なクラブ?と木製のボールでロングコースは百数十mあります。林間コースのためか結構な坂があり、パーを達成するのも至難の業。グリーン?にオンしても、ちょっとへますればボールはゴロゴロと振り出しまで戻ったりして大変です。たっくんは思うとおりにいかず最後はふてくされてしまい気分を害していました(^^;
スコアーは恥ずかしくて…でも結果としては親父の権威を保ちました。
一汗かいたあと麦草峠までドライブしてアイスクリームを食べました。おいしかったです。


最後は雨
どうも雲行きが良くありません。今宵はろうそくの炎で夜を過ごします。淡い炎を見ながら、たっくんとだべりながら一時を過ごす。普段、家ではお互いなかなか話す機会がありませんが、今日はよい雰囲気。なかなかキャンプも良いもんだ。
夜中にテントをたたく雨の音、いやあ、まいったなあ…目覚めても雨は降っていました。それ程大降りではなかったので雨を避けながらテントの撤収開始。美味しくコーヒーを飲んだあとストーブを片づけようとして、うっかりまだ熱い所をつかんでしまった。「アッ〜!!」しっかりと
やけどしてしまった。すぐに川に手を浸けて冷やす。こんな事で小川を利用するとは(^^;
さて、最後は車まで100m程の荷物運搬。雨で滑りやすいので「たっくん
滑るから気をつけて!!」と声をかけたとたん、自分がツルッと転んでしまった。痛いのを我慢してすかさず立ち上がり、「ネッ、こうなるから気いつけるんだぞ」…たっくんはもちろん、「親父、ダッセー」なんて言いませんでしたが、ちょうど横にいた家族連れのお母さんが「ほら、滑るから気をつけてね」と子供に注意していました。(^^;

清里へ
天気が良かったら、麦草峠からグルッとドライブでもして帰ろうかと思ったが、あいにくの雨。で、近くの清里まで行ってみることにした。幸い雨は小降りとなり青空さえ時々出てきた。初めて清里って行ったが、いやあ、凄いねえ。
まるで原宿あたりの光景が…あんな町が突然山の中に出現したのでびっくりしました。ついつい雰囲気につられておみやげ沢山買い込んでしまった。帰路、八ガ岳方面は雲の中だった。できれば山容が見えれば「ほら、あれが八ガ岳、格好良いだろう。今度一緒に登ろうか?」って誘おうと思ったのに残念

帰宅後、今度はどこ行こうか?などと言いながら雨で濡れたテントや道具をたっくんと共同作業で片づける。やけどをしたり、虫に刺されたり、ガス切れを起こしたり、テントの設営にとまどったり、転んだりと親父としてはちょっと失敗の多い二泊三日のキャンプでしたが、夏山を犠牲にして出かけた家族キャンプは成功裏に終了した。

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