白樺小屋での二人の言葉「問題なかったよ」はよく考えたら雨が降る前の時間帯のことだった。山のあちこちの谷筋を見ると白い筋がどんどんと流れている。あれが皆湯桧曽川に注ぐのだ。以前の大雨の時の事故が脳裏をよぎる。だめだったら旧道へ戻ろうと思ったが、これ以上はひどくならないだろうと通過を決心した。ストックが二本無かったらたぶん渡れなかったことでしょう。
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